ELIAS

 
Pain
TCRCD-015  \2,100 (tax in)

1、Seven Enemy (Produced by Professor Ill Beats)
2、Intro (Produced by Shirokuma)
3、Kishikaisei (Produced by Professor Ill Beats)
4、Darkness Doctor (Produced by Professor Ill Beats)
5、North Japanese Rap (Produced by ELIAS/456)
6、Again (Produced by SLOW BURNING PRODUCTION)
(DJ AMEKEN & VAPORTRAIL CHICO) for SLOW BURNING INC.
7、Interlude (Produced by Shirokuma)
8、Black Ocean (Produced by Shirokuma)
9、Break-Through (Produced by Shirokuma)
10、A Runaway (Produced by MICHITA/ill dance Music)
11、Control (Produced by DJ PERRO a.k.a. DOGG/MIC JACK PRODUCTION)
12、Outlaw (Produced by Shirokuma)
13、Ghost Towns Pain (Produced by Professor Ill Beats)


Executive Produce by Jun Konishi(Tone Catz Records / Morrow Zone)
Mixed by Yuzuru Tatsuta @ Smash Studio
Shiro Takahashi @ Nasoundra Palace Studio (Track 6)
Recording by Masataka Saito @Crew Studio
Scratch by DJ Seiji from S.P.C.
Mastered  by AZZURRO @ Limone Lab.

タフで真摯な路上の詩 此処に解禁。薄野の路上から生まれた、鬼才エリアス。待望のファーストアルバムが遂に解禁。これが日の国・最北・最後の砦。

札幌発旭川生まれの道産HipHop最重要アーティスト<ELIAS>の衝撃のデビューアルバム<PAIN>が完成。そのとびぬけたスキルとフロウ。ススキノストリートで知らぬものはいない、今最もリリースが待たれていた鬼才ELIASがいよいよシーンに現る。
トラックメーカーには幾度となく競演し惹かれあったDJ AMEKEN(雷家族/ SLOW BURNING PRODUCTION)、今や北海道を代表する2大トラックメーカーのMICHITA(ill dance Music)、DJ PERRO a.k.a. DOGG(MIC JACK PRODUCTION)、古くからサポートしてくれている盟友Professor Ill Beats、アルティメットMCバトルの2009/2010のジャパンファイナリストのフリースタイラーのShirokuma、切れ味最高のスクラッチは日本が誇るパイオニアDJ Seiji from S.P.C.が参加。
全編ドープでスリリング、今年の最高傑作間違いなし!!ELIAS<PAIN>いよいよリリース!!

【ライナーノーツ】

 2007年9月に札幌Morrow Zoneで開催されたイベント「JA和FOOZZ」にゲストとして呼んでいただいたことがあるのだが、あの夜の経験は今も忘れられない。私事で恐縮だが、当時の自分はILL SUONOが一段落しソロとしてどのようなライブ・パフォーマンスを行っていくべきか試行錯誤の最中。その1つの回答として、ABLETON Live上で自作曲と既存曲のループを組み合わせてダブ的なミキシングを行うスタイルを思い付いたのだが、アンダーグラウンド中心の音楽性にオーディエンスがとまどうことも少なくなく、試行錯誤を繰り返す日々だった。

 そうした葛藤の中で「JA和FOOZZ」でのプレイは始まったのだが、Morrow Zoneのオーディエンスはそんな自分の演奏を偏見なく受け入れてくれた。最も強く実感したのは、ヒップホップIQがとても高いということ。アンダーグラウンド・スマッシュもクラシック・ブレイクも熟知しているし、それをミュートやエコーで再構築すると(原型を知っているので)その変化に対しても歓声が上がる。会場にはDJ Tamaなど旧知のアーティストも来ていたが、スクラッチやフリースタイルでとても自然にループに絡んでくれ、東京では経験したことのない"音楽的"な時間を過ごさせてもらった。そのときが初見だったのだが、レジデントであるDJ Masa、DJ Gong、Siseのスキルフルかつアグレッシブなプレイにも大いに刺激を受けた。

 ここで言いたいのは自分自身のことではなく、札幌シーンの"豊かさ"だ。それまでもMic jack ProductionやBlue Herb Recordingsの諸作を通して札幌のレベルの高さは多くの人の知るところだったが、「JA和FOOZZ」のような決して大きいとは言えないパーティにもしっかりと客が付き、クラブ・クラシックが受け継がれていることに、シーンの厚みを感じたのだ。"良質な音楽が血肉として根付いている"というのが、熊本生まれ/東京在住のいちアウトサイダーから見た札幌シーンの偽らざる印象だ。

  2009年に「JA和FOOZZ」に2度目の出演を果たした際、本作のエグゼクティブ・プロデューサーでもある小西順さんから帰り間際にEliasのデモを手渡された。千歳空港での待ち時間に早速聴いてみたが、そこから受けた印象は、先に書いた札幌シーンの印象と寸分も違わないものだった。ライミングの切れ味は鋭く、フロウしているが浮き足だったところは微塵も感じられない。何より声の良さ/色気に天性のものを感じたし、バック・トラックのネタもよく吟味されていながら、決して主張し過ぎることなくラップを引き立てている。一朝一夕では決して出せないであろうヒップホップ的な美意識を強く感じた自分は、東京に帰ってすぐに「リリースはいつですか?」と小西さんにメールを送ったことを覚えている。

 本作『Pain』は、そんな筆者をたしなめるかのように、そこからさらに2年という熟成期間を経て届けられた。自分が本作のマスタリングを引き受けたのは、小西さんとの関係もあるが、何よりもあの時のデモで感じたEliasの可能性を筆者自身が聴き手として確かめたかったからにほかならない。

 結論を言えば、想像以上の出来。音場が大きく、長い熟成期間を経ただけの説得力が全編から感じ取れる。本人のラップは先述のデモからさらにスケール感を増し、冒頭を飾る「Seven Enemy」の言葉の選び方や「Darkness Doctor」のストーリーテリング、リリカルな「Black Ocean」、ハードボイルドながら視線の暖かさを感じさせる「A Runaway」などを聴いていると、自然と"street knowledge"という言葉が頭をよぎる。

 各プロデューサーのトラックも素晴らしい。MICHITA、DJ PERRO a.k.a. DOGG、DJ AMEKEN(SLOW BURNING PRODUCTION)など実績あるベテランは持ち味を存分に出しつつ、これまでの評価に値する力の入ったビートを叩き出しているし、何より盟友Professor Ill Beats、Shirokumaの2組が紡ぐトラックの質の高さには舌を巻いた。シンプルではあるが、これだけ飽きのこないグルーブを出すには、幾重にも及ぶ試行錯誤が繰り返されたことは想像に難くない。

 また、本作に関係したエンジニア諸氏の手腕にも敬意を表したい。レベルの入り方や周波数バランスなども非常にしっかりしており、CDで聴かれる世界観はアーティストとエンジニアが共同で作り上げたものであることは、ここで明記しておく。自分のマスタリングは、その世界観を少しだけ見通しやすくしたに過ぎない。とても的確な録音とミキシングで、エンジニアリングにおいても東京偏重の指向が薄れつつあることを改めて実感した。

 ほかにも、Seijiさんのスクラッチ(キレている!)がふんだんに聴けるインタールードの配置や、辛辣な「Control」から一筋の光が刺すような「Outlaw」への流れなど、アルバム全体の流れも見事。トータル46分強というタイトさもあって、自分はNas『Illmatic』を想起した。ここで誤解してほしくないのは、"1990年代は良かった"などと懐古的になっているわけでは決してないということ。才能のあるラッパーが足元(ヒップホップ)を見失うことなく、2011年の現在、自分のやれる事に対してベストを尽くす姿勢が何とも清々しく感じられたのだ。

 歯の浮くような"人生応援ラップ"はもう要らない。自分が聴きたいのは『Pain』のようなアートを感じさせる"本物の"ラップ・アルバムなのだ。

by AZZURRO(白石裕一朗)


<解説>
 鬼才ELIASというラッパーに出会ったのは2002年の後半くらいだったと記憶している。札幌にLoop Junktion(元Cro-Magnon+山仁らで結成されたGROOVE HIP HOP UNIT)を迎えて札幌在住アーティストTHE BLUE HERB/Mic Jack Production/Kenwonなどでイベントを開催した時だった。ラッパーとしては無名だったが、いい意味でふてぶてしく、堂々としたステージをしたのをうっすら覚えている。その翌年Kenwonの北海道ツアーをコーディネートしたときに一緒にサイドMCで動向したのがELIASだった。

 僕はその頃から彼の存在が気になり始めていて、活動をいちいちチェックして連絡を取り合っていたが、成熟するその時を待っていた。 ELIASが<灰色のルール>という楽曲が出来たといって聴かせてもらった時、その完成度と楽曲の素晴しさに彼のただならぬ成長と才能を感じ、いつか一緒に作品をつくってリリースしようと話した。それから数年後の2007年4月に<Pain>のレコーディングがスタートする。 彼のアーティストとしての繊細さ、完璧主義者、そして日に日に成長しつづけるスキルとフロウ。次々と新しくあふれ出る楽曲達、それを僕は一つにまとめきれなく、その頃にとった音源は全てお蔵入りになってしまう。プライベートでもいろいろ経験した彼と再びタイミングを合わせるのは容易ではなかった。ただ何年かかろうと、必ず彼の作品は必ずリリースしようとする気持ちは切れていなく、モチベーションを保ちその時をじっと待ち続け、レコーディングと制作を繰り返し、戦いの日々は続いた。

  2011年8月 ついに<Pain>を世の送り出すことになるのだが、彼の生き様や想いがどっぷりと入った聴き応え十分なヘビーな作品に仕上がった。この作品は一曲目からラストまであっという間に駆け抜ける。曲順や曲間にもこだわり、まるで一枚の映画を見た印象を与えれるように制作した。過去にこんなに満足度の高い作品を作ったことがない。それくらいこの作品には力が、愛がこもっている。 ミックスダウンにも2人の敏腕エンジニアに協力してもらってたっぷり時間をかけたし、マスタリングにはもう10年以上の長い付き合いになるAZZURRO @ Limone Lab.にお願いして、素晴らしい仕上がりになった。

 約10年ほど前に当時まだ殆ど無名だったMIC JACK PRODUCTIONの1stアルバム<SPIRITUAL BULLET>を世に出した時と同じかそれ以上の感覚と手ごたえ、そして可能性を感じている。

 今回レコーディングに携わったDJ AMEKEN(雷家族/ SLOW BURNING PRODUCTION), DJ PERRO a.k.a. DOGG(MIC JACK PRODUCTION), MICHITA(ill dance Music),Professor Ill Beats ,Shirokuma,DJ Seiji From S.P.C.,そしてYuzuru Tatsuta @ Smash Studio/Shiro Takahashi @ Nasoundra Palace Studio/Masataka Saito @Crew Studio,AZZURRO@ Limone Lab.,Morrowzone,Voltage,Sapporo Familyすべてに感謝しています。

 そしてこの作品が鬼才ELIASの衝撃のデビュー作として歴史に残り、そして今年のヒップホップ業界の話題作になる事を信じています。
By Tone Catz Records 小西順


<コメント>
「アルバムかっこいい。特に最初の3発、殺られます。」

 by CQ/BUDDHA BRAND・キエるマキュウ

 

「エリアスのデモ、随分と聴き込んだ。ヒビだらけのアスファルト、震災の爪跡と埃舞う空に、新たなる北のリリシストの耐え忍ぶ言葉の強さが重なりあって。タフだから真摯な路上の詩。札幌の懐はホント深いな、こんなやつがまた現れるんだから。」

 by gocci/LUNCH TIME SPEAX

 

「ひたすらにマイナーコードに展開するトラック、小気味良くしっかりと聴かせるラップ、斬新でフレッシュなアンダーグラウンドサウンド、北の街の路地裏の風、しかと受け取りました。今度ライブ観に行きます☆」

 by Keyco

 

「自分に迷う日は、コートの襟を立て街を彷徨う...。そんな小説を読んでいるような、雪の降る街のストリートトーク。最高の北国産のHIPHOPを堪能せよ」

 by Miss Monday

 

「北の大地。煙の向こうに浮かび上がるタフな野郎のシルエット。ヤツがようやく姿を現す。 JADEでのあの日から俺は待ってた!ラフでスマート、タフでスウィート。極めて人間らしくrhymeを紡ぐ北の士ELIAS。ただ聴いて欲しい。 心地よい北風をあなたに。」

 by 太華(Libra/ブレス式)

 

「気持ちいいネタ使いとELIASが交わった色がいい!LIVEの空気感を味わってみたいね!」

 by FU-TEN瘋癲/Dj SUWA

 

今まで作品を出さなかったのが不思議な位、ストイックで安定感のあるRAPと彼のカリスマ性。間違い無く 出るべくして出る作品。北の最終兵器!

 by DJ SEIJI(SPC)

 

「俺のプロデュース処女作品が、ELIASとのRUNAWAY(逃亡者)。 彼のヴァイブスは周囲を動かし聴く者を一見で魅了する。病んだ世界の痛みに向き合い、自身の拘りを貫くMC。薄野クラシックが遂に解禁する。」

 by Michita ( ill dance music.)

 

「札幌ハードボイルドBボーイ乱文学、丁寧に練り上げられた秀逸な作品。

 by Q-ILL

 

「できた!昭和の残党、ライバルであり戦友、俺が思うに北星RAP最後の砦。」

 by 山仁